ながと歯科・小児歯科医院
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一般歯科
歯科領域の二大疾患として「むし歯」と「歯周病」があり、歯科医師が扱うほとんどがこの疾患です。
むし歯は「しみて痛い」とか「黒くなる」とか思いがちです。
しかしむし歯の始まりは白濁していて白く【図1】、しみたりもしません。
最初は歯の一番外側にあるエナメル質にむし歯が始まると白濁して白くなります。
このエナメル質にとどまっているものを「初期むし歯」と言います。
進行するともっと白くなり【図2】、 さらに進んで次の層の象牙質に達するとしみたり黒くなります【図3】。
したがってしみたり黒かったりするむし歯はかなり進んだ状態と言えます。
お母さんたちが発見できるむし歯はこの時期で結構進んだむし歯なのですね。
この状態になるとさすがに削ったり、神経を取ったりする治療になってしまいます。
人はおおざっぱに分けると「むし歯になりにくく歯周病になりやすい人」と
「むし歯になりやすく歯周病になりにくい人」に分けられます。
どちらかと言うと「むし歯になりにくく歯周病になりやすい人」の方が多いように思えます。
人は本来、むし歯になりにくくできているようです。

(1) 歯周病とは
表面の歯肉だけに限局した炎症を歯肉炎といい、
さらに進行して歯を支持する骨まで溶けるようになってしまったものを歯周炎(歯槽膿漏)といいます。
この二つを総称して歯周病といいます。
歯の表面に付着した汚れ(歯垢)をそのままにしておくと、歯の周りを包み込んでいる歯肉に、炎症が起きてきます。
歯肉は色が赤くなり、ぶよぶよと腫れてきて、ちょっと歯ブラシがふれても簡単に出血するようになります。
これが歯肉炎ですね。この歯肉炎を放置してしまうと、炎症はさらに進んで歯を支えている骨(歯槽骨)は少しずつ破壊され溶けてしまいます。
骨が溶けると歯はぐらぐら動くようになり、やがては抜けてしまいます。このような症状を歯周炎といいます。
これらの状態を調べるには「歯周組織検査」が不可欠です。プローブという目盛のついた棒で測定します。
(2) 40歳以上の歯の抜ける原因は歯周病
歯の抜ける原因としては、むし歯と歯周病によるものが大多数を占めていますが、近年は歯周病によるものが増えています。

(3) 歯周病になったら治療も大切ですが、日ごろからのケアが大切です
歯周病の原因は歯垢です。ブラッシングにより歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしていくことが大切です。
また、歯石も歯周病原菌の温床となりますので取り除くことが必要です。
専門家のブラッシング指導、アドバイスを受け日ごろから上手に歯垢を取り除くようにしましょう。
また、歯石は自分では取れないので歯科医院で取ってもらいましょう。

(4) 歯科医院での専門的な機械的歯面清掃を定期的に行いましょう
日ごろからのブラッシングももちろん大切ですが、
定期的に機械的な方法で破壊し除去する事(歯のクリーニング)が最も効果的です。
この専門的な機械的歯面清掃をPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と言います。
当院では、むし歯や歯周病の予防のため、このバイオフィルムの定期的除去(PMTC)をおすすめしております。
概ね3〜6ヶ月に1度はすみずみまでクリーンアップするのが、歯や歯肉の健康には一番の方法です。

口の中には約400〜700種類の細菌が存在します。
むし歯や歯周病の原因であるむし歯菌や歯周病原菌は、そのほかのたくさんの細菌と共に歯垢を形成しています。

歯垢はバイオフィルムと呼ばれるヌメヌメした膜で覆われた細菌の強固な塊です。
むし歯菌や歯周病原菌を取り除くためにはバイオフィルム【図12】で形成されている歯垢を取り除くということになります。
このバイオフィルム、なかなかの曲者でなかなか取り除くことができません。
歯垢以外で身近にあるバイオフィルムは台所のシンクの「ぬめり」があります。
このぬめりをとるときに洗剤を流すだけではとることができませんね。
たわしや雑巾で擦らないと取れません。歯垢もこれと同じで洗口剤や歯磨き粉だけではとれません。
たわしや雑巾の役割をするのが歯ブラシであり、補助具である歯間ブラシ・糸ようじ(デンタルフロス)なのです。

むし歯や歯周病は細菌による感染症だからと、抗生物質や抗菌剤でうがいをすれば予防できるだろうと考えがちですが、
バイオフィルムでしっかり覆われているため効果が得られないのです。
バイオフィルムを破壊するために昔からある歯ブラシ(補助具である歯間ブラシ・糸ようじも)がどうしても必要なのです。

石川県金沢市のながと歯科・小児歯科医院では、充填物の無い歯並びの良い歯列をつくり、
おじいちゃん・おばあちゃんになった時に入れ歯もインプラントも必要のない人たちを多くしたいと考えています。
生涯に渡って、ご自分の健康な歯をできるだけ削らずに維持していけるように私たちがお手伝いをすることが当院の役割だと思っております。


歯のねっと
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